寺院など

寺院の抱える悩み
 寺院などの悩みとして、「宗教法人法などの関連法規の改正」「檀信徒の減少」は大きな問題となっています。また、多くの業界に当てはまる「後継者問題」もあるでしょう。

 収益事業を営んでいない宗教法人も収入金額が一定額を超えると収支計算書等の提出が義務付けられていますから、それなりにしっかりした会計をする必要があります。浄財をどのように運用するかは、ペイオフの問題からしても頭の痛い問題です。

お浄財の運用
 極めて保守的に運用するならば、銀行などの預金ということになりますがペイオフのリスクがあるにも関わらず利息はほぼありません。また、有価証券などでの運用はリスクが大きすぎます。

 そこで生命保険などで運用するのが効果的でしょう。保険会社や保険の種類を吟味すればリスクは非常に低くなりますし、銀行などに預金するよりも利率は良いですから。専門家などと相談しながら運用するとなお良いでしょう。

リタイア後・退職金・住まい
 寺院などのご住職は、リタイア後の生活設計が出来ていなかったり、退職金の準備が不十分であったりする例が散見されます。職業柄、檀信徒さんとの関係もあるので慎ましやかな生活を送られるのは尤もなのですが、退職金などの準備が不十分だと、寺院の運営自体にも問題が出てきます。

 また、リタイア後のお住まいもどのようにするか考えなければいけません。リタイア後に現在のお住まいを出ていかなければならないようですと、それに伴う資金準備も必要です。
 手元資金だけでは不足しますので、生命保険などを活用し資金準備を図るべきでしょう。特に退職金などの準備と生命保険は相性が良いので、専門家と相談しながら税務面の問題をクリアしつつ退職金、リタイア後の資金、お住まいなどの資金準備を進めましょう。