納税猶予
しかしながら、「農地の相続税の納税猶予」は農業を一定期間継続していくことが要件となっており、農業を廃業などしてしまうと税金はもとより、利息も収めなければいけません。農業を継続する先の見通しが立たない場合などは、あえて「農地の相続税の納税猶予」は適用しないで、相続税額を支払うという選択肢も考慮にいれるべきでしょう。
廃農・転農時の資金準備
やはり、円満な相続のためには廃農・転農時の資金準備をしなければならず、手元資金で不足しそうな場合には生命保険などを活用して備えることが必要です。
代償分割資金の準備
亡くなられた方の財産が農地以外にほとんど無い場合は、農業を引き継ぐ人に農地を相続させ、農業を引き継ぐ人から農業を引き継がない人へお金を支払う(代償分割金)ことで公平な分割にします。
代償分割資金は、生命保険などを活用して、事前に準備しておくことが肝心です。